こんにちは。開発者Tです。
丸柱の物語①では、本物のコンクリートを使って丸柱を作りましたが、
重量が重くまたコストも高いなど問題が多く、そのまま製品化することは
難しいと考えました。
コンクリートの風合は貴重な資料なので見本として活用することとして、
これからこの風合いにどれだけ近づけられるかが課題です。
まずは、重量の問題を解決しようと思い、今までの資料を見直し、
材料の選定を再検討しました。
樹脂なら軽量化が図れそうですが、強度や耐久性の問題があり難しい・・・。
やはり金属で良いものがないだろうか?
スチール、ステンレス、アルミ・・・アルミだ!
今まで当社がこだわってものづくりしてきたこの材料で考え直しました。
アルミなら軽くできそうなので、重量の問題は解決できます!
ところで強度的に満足するのだろうか?
人がもたれかかるなどして、丸柱が簡単に「変形したり破損したり」
してしまっては問題があります。
早速アルミの丸パイプを準備して、さまざまな確認試験を行いました。
JIS A 6513:2017『金属製格子フェンス及び門扉』
測定箇所での最大残留たわみ量が,高さ(H)1 000 mm以下の場合は
10 mm以下,1 000 mmを超える場合はH/100以下で,かつ,
各部材及び部品の損傷,緩み及び外れがあってはならない。
-水平荷重試験-
JIS規格より格子フェンス用柱の試験基準を参考にして、
丸柱端部を50㎏の重りで水平方向に引っ張る試験を行いました。
➤合格
-衝撃試験-
JIS規格の試験基準と試験方法を参考に、30㎏の砂袋を用いて
100㎏の衝撃が加わるようにして確認試験を行いました。
(子供が小走りでぶつかった衝撃を100㎏相当と想定)
➤合格
懸念事項をクリアにし、アルミを材料として製品化を目指すことにしました!
続きは次回に。