フラットバーフェンスができるまで
2023/ 01/ 19

フラットバーフェンスができるまで

 

こんにちは。開発者Tです。

今回はALHIDE フラットバーフェンスについて紹介いたします。




フェンスは境界を分ける物をイメージする方も多いかと思いますが、
実は様々な役割を持っています。

外部からのプライバシー保護や不法侵入などを防止する一方、
建物や街並みをより美しく演出する立役者でもあります。
塀とは異なり開放的でありながら安全性にも気を配る必要があるのです。

この商品の一番のこだわりは縦ラインのデザインです。
フレームの幅や間隔、組み合わせ方を試作で何度も確認しながら開発を進めました。
開発メンバーで意見交換しながら、より段差などの無駄を排して、
洗練されたデザインに進化させていきました。
また太い中間柱を使わないので、連続で設置しても
直線的でスタイリッシュな景観を演出できます。


素材の質感は最後までこだわりました。
“ショットブラスト”という金属表面に細かい粒子を衝突させる処理を施すことで
落ち着いたマットな質感を出すことができます。
また、塗装の耐久性を向上させる効果もあります。
色はブラックとすることで表面の陰影をより一層強調させ、
空間を縁取るような景色を実現させました。



このデザインを維持しながらフェンスとして必要な強度試験をしていきます。
当社滋賀工場内の試験研究所では性能試験の規格に基づいた様々な試験を実施しており、
試作品を製作する都度試験にて評価を続けました。
中には規格化されていないような使い方を想定した“意地悪試験”で
独自に評価することもしています。

▼鉛直荷重試験



もう一つのこだわりはジョイント部品です。
フェンスは複数のユニットを組み合わせて横方向に延長していきます。
ジョイント部品に市販のプラスチック製のものを使うと
どうしてもデザインを邪魔してしまうので、限りなくフラットさを出すことと
質感を向上させたかったので専用部品として新規開発しました。
機能的にもフレキシブルに狭い角度まで対応できるように
配慮した満足のいく部品に仕上がりました。



こだわりを実現するため多くの課題をクリアした結果、
強度的に十分な耐久性を有しながらも景観にマッチし、
シンプルでシャープな商品が完成しました。

困難はありましたが振り返ると、とても有意義な開発になりました。
皆様も満足していただけると確信しています。
他の商品も継続して展開中していきますので今後も楽しみにしていてください。

商品の情報はこちらからご覧いただけます。
ALHIDEフラットバーフェンス 本体/連続端
ALHIDEフラットバーフェンス 本体/連続中間
ALHIDEフラットバーフェンス 本体/単独1M(受注生産品)
ALHIDEフラットバーフェンス 接続金具/直
ALHIDEフラットバーフェンス 接続金具/コーナー