2025/ 11/ 05

ウォールバーができるまで

■はじめに

「ウォールバー」という商品名は、先行して発売したウォールシェルフのシリーズ商品としての位置づけで命名しました。石膏釘で取り付けられる賃貸向けシリーズとして統一感を持たせ、お客様にも分かりやすい名称を目指しました。

ウォールバーは、既存商品であるALHIDEシリーズの「ロングフック」を賃貸向けに進化させた商品です。ロングフックは、ネジでしっかり固定する本格的な壁面収納として人気がありましたが、「賃貸だから使えない」という声も多くいただいていました。
そこで、ウォールシェルフで培った石膏釘固定の技術を活かし、賃貸住宅でも気軽に使えるバータイプの収納を開発することにしました。
見付(正面から見た幅)と見込(壁からの出寸法)はロングフックの美しいプロポーションをそのまま継承し、ビス仕様から石膏釘仕様へ。カラーバリエーションも、ブラックのみだったロングフックに対し、ウォールシェルフと同じブラック、ホワイト、ホワイトシルバーの3色展開としました。さらに、より高品質を保ちながらも、より多くの方に手に取っていただける価格設定を実現しました。

ウォールシェルフと同じシリーズだからこそ、組み合わせて使うことで、「置く」と「吊るす」の両方を自由に楽しめる壁面収納システムが完成します。賃貸住宅でも、自分らしい空間づくりを諦めない。その想いを形にした商品です。

ウォールバーW900ブラック

■課題

技術的には、以下の点を両立させる必要がありました。

<一人でも取り付けができること>
賃貸住宅にお住まいの方が、工具や大がかりな準備なく取り付けられる構造
取り付け

<意匠面にビスが見えないこと>
美しい見た目を保つため正面からビスが見えない設計
意匠面からビスが見えないノイズレスデザイン

<小さな見付かつ、石膏釘仕様で耐荷重を担保すること>
ロングフックのすっきりとしたデザインを継承しながら、石膏釘固定でも十分な強度の確保

ロングフックの美しいプロポーションを保ちながら、石膏釘固定という制約の中で耐荷重を確保することは、想像以上に難しい課題でした。強度解析を繰り返し、本体と受け具の断面形状を最適化。石膏釘の配置や本体への荷重の伝わり方を徹底的に検証し、目標としていた耐荷重を実現しました。
荷重試験

■開発プロセスの裏側

ウォールバーの開発で最も驚いたのは、耐荷重に関する発見でした。
ウォールシェルフと同じ石膏釘の仕様を採用し、見込(壁からの出寸法)も小さいウォールバーは同等以上の耐荷重が期待できると考えていましたが、荷重試験を重ねる中で、ウォールバー特有の力のかかり方に気づきました。
ウォールシェルフと同じ石膏釘仕様でも、「吊るす」動作では異なる応力が働くことがわかり、その特性に最適なアルミ断面形状を導き出すことで、より安心して使える構造を実現しました。
この発見は、開発チームにとって大きな学びとなり、石膏釘固定商品の可能性をさらに広げる貴重な経験となりました。

■こだわりポイント

ウォールバーで最もこだわったのは、「ロングフックの美しさを受け継ぎながら、賃貸でも使える手軽さを実現すること」です。
見付と見込のバランスは、ロングフックで確立された美しいプロポーションをそのまま継承しています。壁に取り付けたときの存在感、吊るされたものとのバランス、そして空間に溶け込む佇まい。
意匠面にビスが見えない設計により、正面から見たときの美しさは保たれています。壁に馴染むシンプルなフォルムだからこそ、ディスプレイが引き立ちます。

壁面に馴染むシンプルなフォルム

 

■今後の展望

ウォールバーは、石膏釘固定商品シリーズの可能性をさらに広げる商品です。
今後は、石膏釘固定商品シリーズをさらに充実させていきたいと考えています。
小物入れ、ミラー、フックなど、賃貸住宅でも使える多彩な商品を展開し、お客様一人ひとりが自分らしい空間を創れるような品揃えを目指します。
また、今回の開発で得た「壁から離れようとする力」に関する知見は、今後の商品開発にも活かされます。石膏釘固定という制約の中で、より多様な形状や用途の製品を開発していく上で、貴重な経験となりました。

■最後に

ウォールシェルフもウォールバーも、ただの壁面収納ではありません。「住む場所を、自分らしさを表現できる大切な場所に変えることのできる商品です。賃貸だからという理由で諦めるのではなく、自分らしい暮らしを楽しんでほしい。その想いは、これからも変わりません。

 

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ウォールバー

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