室内窓の費用相場は?種類別の価格感やおしゃれな設置事例も解説!
2025/ 06/ 25

室内窓の費用相場は?種類別の価格感やおしゃれな設置事例も解説!

玄関の室内窓
「部屋がなんだか暗い」、「もっと開放感が欲しい」、「家族の気配を感じられるようにしたい」そんなお悩みや希望をお持ちではありませんか。室内窓は、部屋の採光や風通しを改善し、おしゃれな空間を演出するアイテムとして注目されています。しかし、実際に設置するとなると「費用はどれくらいかかるのだろう?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、室内窓の設置にかかる費用相場や、費用を抑えるコツなどを詳しく解説します。おしゃれな設置事例も紹介しますので、あなたの理想の住まいづくりにぜひお役立てください。

 

■室内窓とは?設置で得られる魅力

床まである室内窓
室内窓は、文字通り家の中に設置する窓のことです。壁の一部を窓に置き換えることで、隣り合う空間を緩やかにつなぎ、様々な効果をもたらします。単なる間仕切りとしてだけでなく、インテリアデザインのアクセントとしても重要な役割を果たします。

費用を考える前に、まずは室内窓がどのようなもので、どんな魅力があるのかを理解しましょう。


 

・室内窓の基本的な役割を理解する

室内窓の基本的な役割は、隣接する部屋同士を視覚的・物理的につなぐことです。壁で完全に仕切るのではなく、窓を設けることで、光や風、人の気配を通すことができます。これにより、閉鎖的になりがちな空間に広がりと繋がりが生まれます。

例えば、暗くなりがちな廊下にリビングからの光を取り込んだり、キッチンにいながら子供部屋の様子をうかがったりすることが可能です。

 

・おしゃれな空間を演出するデザイン性

室内窓は、デザイン性の高いものが多く、取り付けるだけで部屋の印象を大きく変えることができます。アンティーク調のガラスを使ったものや、アルミフレームのスタイリッシュなもの、木製フレームの温かみのあるものなど、バリエーションは豊富です。

インテリアのテーマに合わせて選ぶことで、空間全体をおしゃれにコーディネートできます。設置する場所やデザインによって、ホテルライク、インダストリアル風など、様々なスタイルを演出できる点が魅力です。

 

・採光や通風を改善する機能性

室内窓の大きな魅力の一つが、採光や通風の改善です。
窓のない部屋や北向きの部屋など、自然光が入りにくい場所に室内窓を設置することで、隣の部屋からの光を取り込み、明るくすることができます。

また、開閉可能なタイプの室内窓であれば、部屋間の風通しを良くし、空気がこもるのを防ぐ効果も期待できます。これにより、快適な住環境の実現に貢献します。

 

■室内窓を設置するメリット

キッチンの室内窓
室内窓を設置することで、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。費用対効果を判断するためにも、得られる利点をしっかり把握しておくことが大切です。
ここでは主なメリットを3つ紹介します。

 

・部屋の開放感を高める効果

壁で仕切られている空間は、時に圧迫感を感じさせることがあります。室内窓を設置すると、視線が隣の部屋へと抜けるため、空間に奥行きが生まれ、部屋全体が広く感じられるようになります。

特にコンパクトな間取りの場合や、光が届きにくい部屋がある場合には、この開放感は大きなメリットとなるでしょう。心理的な広がりをもたらし、のびのびとした居住空間を実現します。

 

・家族間のコミュニケーション促進

室内窓は、家族間のコミュニケーションを円滑にする効果も期待できます。
例えば、キッチンとリビングの間に室内窓を設ければ、料理をしながらリビングにいる家族と会話を楽しんだり、子供の様子を見守ったりすることができます。

また、子供部屋や書斎に設置すれば、プライベートな空間を保ちつつも、家族の気配を感じられる安心感が得られます。程よい距離感を保ちながら、家族のつながりを育むことができます。

 

・インテリアのアクセントになる点

デザイン性の高い室内窓は、それ自体がインテリアのアクセントとして機能します。壁面に変化が生まれ、空間にメリハリをつけることができます。選ぶフレームの素材や色、ガラスの種類によって、部屋の雰囲気を大きく変えることが可能です。

例えば、シンプルな部屋に個性的なデザインの室内窓を取り入れるだけで、一気におしゃれな空間へとグレードアップさせることができます。

メリット 具体的な効果
開放感の向上 視線が抜け、部屋が広く感じられる
コミュニケーション促進 家族の気配を感じやすく、会話が生まれやすい
インテリア性向上 デザイン性の高い窓が空間のアクセントになる

 

■室内窓を設置するデメリットと対策

多くのメリットがある室内窓ですが、設置する際にはいくつかのデメリットも考慮する必要があります。事前に理解し、対策を講じることで、後悔のない室内窓選びができます。費用とのバランスを見ながら検討しましょう。

 

・プライバシー確保の難しさ

プライバシーを守る室内窓のガラス
室内窓は空間をつなぐため、隣の部屋からの視線が気になる場合があります。特に寝室や書斎など、プライベートな空間に設置する場合は注意が必要です。

対策としては、型板ガラスやすりガラスといった視線を遮る効果のあるガラスを選ぶ、カーテンやブラインドを設置するなどが考えられます。デザイン性を損なわずにプライバシーを確保する方法を検討しましょう。

 

・断熱性や遮音性の低下リスク

壁に比べて窓は、断熱性や遮音性が低い傾向にあります。そのため、室内窓を設置することで、部屋の冷暖房効率が若干低下したり、音が漏れやすくなったりする可能性があります。

対策としては、複層ガラスや気密性の高いサッシを選ぶ、設置場所を工夫するなどが挙げられます。特に音に敏感な方や、冷暖房効率を重視する方は、業者とよく相談して仕様を決めることが大切です。

 

・設置スペースが必要になる点

室内窓を設置するには、当然ながら壁面に一定のスペースが必要です。また、窓の種類によっては、開閉のためのスペースも考慮しなければなりません。
家具の配置や生活動線との兼ね合いを考え、最適な設置場所とサイズを検討する必要があります。設置したい場所に十分なスペースがあるか、事前にしっかりと確認しましょう。

デメリット 主な懸念点 対策例
プライバシーの確保 隣室からの視線が気になる 型板ガラス、カーテン、ブラインドの設置
断熱性・遮音性の低下 冷暖房効率の低下、音漏れのリスク 複層ガラス、高気密サッシの採用、
設置場所の工夫
設置スペースの確保 壁面スペース、開閉スペースが必要 事前の採寸、家具配置や動線との調整

 

■室内窓の費用相場はいくら?

室内窓のフレームアップ
いよいよ気になる室内窓の費用相場について見ていきましょう。
室内窓の費用は、窓本体の価格と取り付け工事費、そして諸経費から構成されます。これらを総合的に把握することが、予算を立てる上で重要になります。

 

・室内窓本体の価格帯を知る

室内窓本体の価格は、サイズ、デザイン、素材、ガラスの種類、開閉タイプなどによって大きく変動します。
シンプルなFIX窓(はめ殺し窓)であれば比較的安価で、数万円程度から見つかります。一方、デザイン性の高いものや、開閉できるタイプ、特殊なガラスを使用したものなどは、10万円を超えることも珍しくありません。
オーダーメイドで造作する場合は、さらに高額になる傾向があります。

 

・取り付け工事費の目安を把握する

室内窓の取り付け工事費は、設置する壁の状況や窓のサイズ、種類によって変わってきます。一般的には、3万円~10万円程度が目安とされています。
壁の解体や補強が必要な場合、電気配線工事が伴う場合などは、追加費用が発生することもあります。複数の業者に見積もりを依頼し、工事内容と費用を比較検討することが大切です。

 

・諸経費には何が含まれるのか

諸経費としては、既存の壁の撤去費用、廃材処理費用、養生費用、運搬費などが考えられます。これらは工事費に含まれている場合もあれば、別途請求される場合もあります。

見積もりを取得する際には、どのような費用が含まれているのか、総額でいくらになるのかをしっかりと確認しましょう。不明な点は遠慮なく業者に質問することが重要です。

費用項目 価格目安 備考
窓本体価格 数万円~30万円以上 サイズ、デザイン、素材、
ガラスの種類、開閉タイプによる
取り付け工事費 3万円~10万円程度 壁の状態、窓のサイズ・種類による。
追加工事で変動あり
諸経費 見積もりにより変動 撤去費、廃材処理費、養生費、運搬費など。
工事費に含まれる場合も
合計 10万円~50万円以上 あくまで目安。ケースバイケースで大きく変動

 

■室内窓リフォームの費用相場と種類別の価格帯

室内窓の使用イメージ
リフォームで室内窓を設置する場合の費用相場は、下記の通りです。
  • 小さいサイズ:10万円~
  • 大きいサイズ:30万円~
  • 人が通れるサイズ:60万円~
大きさはもちろんですが、室内窓の種類によっても費用が異なります。代表的な種類とその費用感も見ていきましょう。ご自身の希望するスタイルや予算に合わせて、最適なタイプを選んでみてください。

 

・開閉できないFIX窓の費用感

開閉できないFIX窓
FIX窓(はめ殺し窓)は、開閉機能がないシンプルな窓です。主に採光や視線の抜けを目的として設置されます。構造が単純なため、比較的費用を抑えやすいのが特徴です。

 

・開閉できるタイプの窓の費用感

開閉できるタイプの窓
開閉できるタイプの室内窓には、引き違い窓、片開き窓、突き出し窓、回転窓などがあります。通風を確保したい場合に選ばれます。FIX窓よりも費用は高くなります。また、サイズやデザイン、機能性によっても価格が大きく変わります。

 

・造作室内窓の費用感

造作室内窓は、既製品ではなく、設置場所や希望のデザインに合わせてオーダーメイドで作る窓のことです。サイズや形、素材、ガラスなどを自由に選べるため、オリジナリティの高い空間づくりが可能です。
一方で、設計費や製作費がかかるため、既製品に比べて費用は高額になります。こだわりを追求したい方に向いています。

 

■【場所別】室内窓設置のポイント

室内窓をどこに設置するかによって、期待する効果や選ぶべき窓の種類、そして費用も変わってきます。代表的な設置場所ごとのポイントを見ていきましょう。

 

・リビングへの設置ポイント

リビングの室内窓
リビングは家の中心となる空間であり、室内窓を設置することでより開放的で明るい雰囲気にすることができます。例えば、リビングと隣接する廊下や書斎、子供部屋との間に設置するのが人気です。
採光や家族のコミュニケーションを重視する場合は大きめのFIX窓デザイン性の高い窓が選ばれることが多いです。

 

・キッチンへの設置ポイント

キッチンの室内窓
キッチンに室内窓を設置すると、リビングやダイニングにいる家族とのコミュニケーションが取りやすくなったり、閉鎖的になりがちなキッチンに明るさや開放感をもたらしたりします。
油はねや水はねを考慮し、掃除のしやすいガラスや素材を選ぶのがポイントです。小さめのFIX窓や、換気もできる突き出し窓などが適しています。

 

・寝室・子供部屋への設置ポイント

寝室の室内窓
寝室や子供部屋に室内窓を設ける場合は、プライバシーへの配慮が特に重要になります。型板ガラスやすりガラスを選んだり、カーテンやブラインドを取り付けられるようにしたりする工夫が必要です。
子供部屋であれば、リビングから様子が見えるように、寝室であれば書斎との間仕切りとして設置するなどのケースがあります。

 

■室内窓の費用を抑えるためのコツ

魅力的な室内窓ですが、できることなら費用は抑えたいものです。ここでは、室内窓の設置費用を賢く抑えるためのいくつかのコツを紹介します。
これらを参考に、予算内で理想の室内窓を実現しましょう。

 

・既製品の室内窓を選ぶ

採光のための室内窓
オーダーメイドの造作窓は魅力的ですが、費用が高くなる傾向があります。費用を抑えたい場合は、まずは既製品の中から探してみましょう。
最近ではデザインやサイズのバリエーションも豊富になっており、希望に近いものが見つかる可能性があります。メーカーの規格品であれば、品質も安定しており、比較的リーズナブルな価格で手に入ることが多いです。

 

・シンプルなデザインを選ぶ

開閉可能な室内窓
複雑なデザインや装飾が多いものは、それだけ製作コストがかかり、価格も高くなります。費用を抑えるためには、できるだけシンプルなデザインの室内窓を選ぶのがポイントです。
フレームの素材も、高価なものよりは一般的な素材を選ぶと良いでしょう。シンプルながらも洗練されたデザインは多く、空間に馴染みやすいというメリットもあります。

 

・補助金制度の活用を検討する

リフォームの内容によっては、国や自治体の補助金制度を利用できる場合があります。
例えば、断熱改修やバリアフリー改修と合わせて室内窓を設置する場合などが対象となる可能性があります。

お住まいの自治体のホームページや、リフォーム業者に相談して、利用できる補助金がないか確認してみましょう。ただし、申請には条件や期限があるため、早めの情報収集が大切です。

 

・複数の業者から見積もりを取る

室内窓の設置費用は、業者によって大きく異なることがあります。そのため、必ず複数の業者から見積もりを取り、内容と価格を比較検討することが重要です。
見積もりを比較する際は、単に総額だけでなく、工事内容や使用する部材、保証内容なども細かくチェックしましょう。適正価格で信頼できる業者を選ぶことが、費用を抑える上で最も効果的な方法の一つです。

費用を抑えるコツ 具体的な内容
既製品を選ぶ オーダーメイドより安価。
デザインやサイズも豊富
シンプルなデザインを選ぶ 複雑なデザインや装飾は高価になりやすい。
シンプルでもおしゃれなものは多い
補助金制度の活用 国や自治体のリフォーム補助金を確認。
条件や期限に注意
複数業者から見積もりを取る 価格と内容を比較検討。
適正価格で信頼できる業者を選ぶことが重要

 

■DIYで室内窓は設置できる?費用は?

「室内窓をDIYで設置できれば費用を大幅に抑えられるのでは?」と考える方もいるかもしれません。ここでは、室内窓のDIYの可能性と、その場合の費用について解説します。

 

・DIYの難易度と注意点を把握する

室内窓のDIYは、ある程度の技術と知識、そして適切な工具が必要です。壁に穴を開ける作業や、窓枠を正確に取り付ける作業は、初心者には難しい場合があります。
壁の内部構造(柱や配線など)を傷つけてしまうリスクや、窓が傾いてしまったり、隙間ができてしまったりする可能性も考慮しなければなりません。安全面にも十分な注意が必要です。
DIYに慣れていない場合は、無理せず専門業者に依頼することをおすすめします。

 

・DIYの場合の費用内訳

DIYで室内窓を設置する場合の費用は、主に窓本体の材料費と、必要な工具の購入費です。窓枠の木材、ガラスまたはアクリル板、塗料、ビスなどの材料費は、選ぶものによって数千円から数万円程度になります。
工具を揃える場合は、さらに数千円から数万円の費用がかかることもあります。業者に依頼する工事費はかかりませんが、手間と時間は大幅にかかることを覚悟しておく必要があります。

 

・プロに依頼する場合との比較

プロに依頼する場合、工事費がかかりますが、仕上がりの美しさや安全性、耐久性は確実です。また、壁の構造を理解した上で適切な施工を行ってくれるため、後々のトラブルも少ないでしょう。
DIYの場合は費用を抑えられる可能性がありますが、失敗した際のリスクや手間、時間を考えると、結果的に高くつくこともあります。自分のスキルや経験、かけられる時間を考慮し、慎重に判断することが大切です。

比較ポイント DIY プロに依頼
費用 材料費・工具費のみ(数千円~数万円) 材料費+工事費(数万円~数十万円)
仕上がり スキルによる、失敗のリスクあり 高品質、美しい仕上がり
安全性 自己責任、壁内構造の知識が必要 プロによる安全な施工
手間・時間 大幅にかかる 短期間で完了
総合的な判断 DIY経験者向け、リスクを理解した上で慎重に判断 安心・確実性を求めるならプロがおすすめ

 

■信頼できる業者選びのポイント

業者選びのチェックポイント
室内窓の設置を業者に依頼する場合、どの業者を選ぶかは非常に重要です。満足のいく仕上がりにするためにも、信頼できる業者を見極めるポイントを押さえておきましょう。費用だけでなく、総合的に判断することが大切です。

 

・施工実績が豊富か確認する

まずは、室内窓の施工実績が豊富な業者を選びましょう。実績が多い業者は、様々なケースに対応してきた経験があり、技術力も高いと考えられます。
業者のホームページで施工事例を確認したり、実際に手がけた物件の写真を見せてもらったりすると良いでしょう。自分の希望するイメージに近い施工事例があるかどうかもチェックポイントです。

 

・見積もり内容が明確かチェックする

複数の業者から見積もりを取ることは基本ですが、その内容もしっかりと確認しましょう。「一式」といった曖昧な記載ではなく、材料費、工事費、諸経費などの内訳が明確に記載されているかを確認します。
不明な点や疑問点があれば、遠慮なく質問し、納得できるまで説明を求めることが大切です。誠実に対応してくれる業者を選びましょう。

 

・保証やアフターサービスを確認する

万が一、施工後に不具合が発生した場合に備えて、保証制度やアフターサービスの内容を確認しておくことも重要です。どのような場合に保証が適用されるのか、保証期間はどのくらいか、修理やメンテナンスの対応はどのようになっているのかなどを事前に確認しておくと安心です。
長期的に見て信頼できる業者を選ぶようにしましょう。

 

■まとめ

室内窓の設置にかかる費用は、窓の種類やサイズ、工事内容によって大きく変動しますが、おおよそ10万円から60万円以上 が目安となります。費用を抑えるためには、既製品のシンプルなデザインを選んだり、複数の業者から見積もりを取ったりすることが有効です。

室内窓は、採光や通風の改善、空間の演出、家族のコミュニケーション促進など、多くのメリットをもたらしてくれます。この記事で紹介した費用相場やポイントを参考に、設置場所や目的、デザインなどに合った室内窓選びにぜひ役立ててくださいね。