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天井に取り付けるタイプの室内物干しは、床を圧迫しない省スペース設計で、快適な部屋干しを叶えてくれる優秀なアイテム。
できれば自分で取り付けて、費用を節約したいと考えている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、人気の「ALCOLOLO ハンガーバー」を使って自分で取り付ける方法を詳しくご紹介します。事前準備から詳細な取り付け手順、失敗しないための注意点まで、初心者の方も安心してDIYが楽しめるような内容をお届けします。
天井付け物干しを取り付ける際の事前準備と注意点
まずは設置前に大事な事前準備と注意点をチェックします。
天井材による設置可否の確認と下地探し

【下地探しの方法】
- 下地センサー(静電式):壁に当ててゆっくりスライドさせることで、下地の位置をランプや音で知らせてくれます。
- 針式タイプ:細い針を天井に刺して、硬い感触があれば下地がある証拠です。複数の箇所で確認することで精度が高まります。
設置場所選び(リビング・寝室・洗面所など)

【おすすめの場所】
- 洗面所・ランドリールーム:洗濯機から近く、濡れた洗濯物をすぐに干せるため家事動線がスムーズです。換気扇や除湿機との併用で湿気対策も忘れずに。
- リビング・ダイニングの窓際:日当たりと風通しが良く、洗濯物が乾きやすい場所です。インテリアに馴染むデザインを選びましょう。
- 寝室:エアコンの風が届く位置に設置すれば、部屋干しに適しています。
必要な道具の準備(リストあり)

【必要な道具リスト】
- 電動ドライバー:下穴をあけたり、ネジを締めるときに使います。
- プラスドライバー:仕上げにネジを最後まで締めるときに使います。
- 下地探し機:天井の安全な取り付け位置を見つけるための重要なアイテムです。
- メジャー・鉛筆・ペンなど:正確な位置決めと印付けに使います。
- 脚立または踏み台:高所作業の安全を確保します。
- 水平器:本体バーの水平を確認するために使います。(スマホのアプリで代用も可能)
予算は選ぶ商品のグレードによって変わりますが、初心者入門編として揃える場合は1〜2万程度が目安になります。
安全性・耐荷重をチェック
天井物干しを安全に使用するには、耐荷重を守ることが重要です。
一般的な室内物干しの耐荷重は10kg前後です。洗濯物は、乾燥時の約1.5倍重くなるといわれています。例えば、バスタオル4枚で2〜4kg程度です。
上記の目安を参考に、普段干している洗濯物の総重量が耐荷重を超えないように注意しましょう。耐荷重に余裕のある製品を選ぶか、複数の物干しを併用すると安心です。
失敗しない!天井取り付け型物干しDIYの手順(動画あり)

今回は、おしゃれで実用的と人気の「ALCOLOLOハンガーバー」を例に、DIY初心者の方にもわかりやすいよう、取り付け手順を細かいステップで紹介していきます。
最後に取り付け動画もあるので、こちらもぜひ参考にしてください。
STEP1:下地探しと設置位置の確認
とても重要な工程です。この作業を怠ると落下事故につながる可能性があるのでしっかり行いましょう。
(1)設置場所の選定
洗濯機からの動線、日当たりや風通しなどを考慮して選びます。
(2)下地の確認

下地センサーや針式タイプを使って、天井裏の木材の下地(野縁や、野縁に固定された合板〈12mm以上〉)の位置を特定します。複数の点で確認し、下地がしっかり入っている場所を見つけましょう。
(3)設置位置のマーキング

物干し竿の長さや洗濯物を干すのに最適な高さを考慮し、金具を取り付ける位置を鉛筆でマークします。
(4)ドアや家具との干渉確認
実際に物干しを設置した際に、ドアの開閉や家具の配置に干渉しないか、ハンガーにかけた洗濯物が壁に当たらないかなどをシミュレーションして確認します。
STEP2:金具の取り付け
下地の位置が確認できたら、金具を取り付けます。
(1)下穴と貫通穴をあける

マークした位置に、商品に付属している「施工治具ラベル」を貼り、ラベルの穴と赤点に合わせて電動ドライバーで下穴をあけます。
※中央の穴にはワイヤーを通すため、必ず貫通穴をあけてください。
(2)金具を取り付ける

付属の「天井固定金具」を付属のネジを使って取り付けます(3か所)。
※電動ドライバーはネジの締め終わりの手前で止め、その後はプラスドライバーを使い、手回しで確実に締めます。
金具の取り付けは、本体バーに付いているワイヤーの本数分行います。
STEP3:本体バーの取り付けと仕上げ
金具がしっかりと固定できたら、本体バーを取り付けて仕上げです。
(1)本体バーのワイヤーを金具に差し込む

(2)水平を確認する

さらにワイヤーを差し込み、利用したい高さに調整したら、本体バーの水平を水平器などを使って確認します。
▼取り付け動画はこちら
取り付けの失敗例と安全対策
より安心して設置できるように、いくつかの失敗例と対策もご紹介します。
うまくいかない・落下する原因と対策
【原因1:下地のない石膏ボードへの取り付け】
石膏ボードは強度がなく、荷重に耐えられません。必ず下地センサーや針式タイプで下地を確認し、強度のある部分に固定してください。下地が見つからない場合は、下地補強板や合板を取り付けて強度を高める方法もあります。
【原因2:耐荷重オーバー】
濡れた洗濯物は想像以上に重くなります。製品に記載されている耐荷重を必ず守りましょう。洗濯物の量が多い場合は複数の物干しを設置したり、重い衣類は分けて干したりするなどの工夫が必要です。
【原因3:ネジの緩みや施工ミス】
ネジが斜めに打たれていたり、締め付けが不十分だったりすると、ぐらつきや落下の原因になります。垂直にしっかりと固定しましょう。取扱説明書をよく読み、手順通りに設置し、記載されている注意点を守ることが重要です。
安全に使用するためのポイント
万が一の落下を防ぐためには、定期的に取り付け部の点検を行うことが大切です。また、暖房器具やベビーベッドの近くなど、吊り下げ物が落下すると危険な場所では使用しないようにしましょう。
お子さんがいる家庭では、お子さんの遊び道具とならない高さに設置することも重要です。
使い方のアイデアと活用例
最後に、より快適に使うためのアイデアや、洗濯物を干す以外の活用法についても紹介します。
同ブランドの商品も使って洗濯効率アップ

「ALCOLOLOハンガーバー」と同じブランドの商品「ALCOLOLOハンガーリング」を使えば、ピンチハンガーを浮かせることもできます。干せる容量が増えて洗濯効率がアップするので、洗濯物の多いファミリー世帯におすすめです。
観葉植物を吊るしてインテリアとして楽しむ

リビングでグリーンを飾る用に設置された事例です。ホワイト×ウッディな空間にブラックの「ALCOLOLOハンガーバー」がアクセントになっています。スッキリとしたデザインなので空間を圧迫することなくインテリアとして楽しめます。
玄関スペースの収納力アップ

玄関収納として活用する方法もおすすめです。写真は、上着をかけるために玄関横の勝手口スペースに取り付けた事例です。出かけるときに上着を忘れる心配がなく、帰宅したあともすぐに干せるので床が散らからずに済みます。
まとめ
天井に取り付ける「ALCOLOLOハンガーバー」は、以下のような悩みをお持ちの方におすすめです。
- 家族が増えて洗濯物も増え、既存の物干しではスペースが足りない方
- 物干しを床置きしたくない、なるべく生活感を出したくない方
- DIY初心者だけど、おしゃれで機能的なものを設置したい方
- 道具含め2~3万円程度で、手軽に室内干し環境を改善したい方
おしゃれで機能的な天井取り付けタイプの物干しDIYに挑戦して、毎日の洗濯をもっと楽しく、もっと快適にしましょう。