目次

「壁に絵を飾りたいけれど、賃貸だから傷がつくのが心配」、「持ち家だけど、壁に大きな穴を開けたくない」と感じている方は多いのではないでしょうか。
本記事では、賃貸住宅にお住まいの方や、壁の原状回復を重視したい持ち家の方に向けて、ポスターや写真、額縁入りの絵画、お子さんの作品などの様々なアートを、壁に大きな穴を開けずに飾るディスプレイ方法をご紹介します。
見た目のおしゃれさはもちろん、手軽さや安全性、耐荷重も重視して、おすすめのアイテムを厳選しました。
【はじめに】原状回復はなぜ大事?気にする人が増えている背景
賃貸物件においてとくに気になる、退去時の「原状回復」。
国土交通省のガイドラインでは、経年劣化や通常使用による損耗は貸主負担とされていますが、借主の故意・過失による損傷は借主負担となり、高額な修繕費用を請求されるケースも少なくありません。
壁の穴に関しては、画鋲程度の小さな穴は許容されることが多いものの、釘やビスによる大きな穴は壁紙の全面張り替えや下地ボードの交換が必要となり、高額な費用が発生するリスクがあります。
こうした背景から、賃貸・持ち家問わず、壁にダメージを与えずにアートを楽しむ方法への関心が高まっています。
壁に穴をあけずに絵を飾るおすすめアイテム
壁に穴を開けずに絵を飾る方法は多岐にわたります。ここでは、代表的なノンホールグッズから、細針ピンやピクチャーレール、壁付け棚の活用まで、見た目のおしゃれさと手軽さを両立するおすすめアイテムを紹介します。
代表的なノンホールグッズ

- マスキングテープ
- 粘着フック
- 粘着テープ など
これらは、比較的軽量な作品を飾る場合に適しています。
ただし、壁の素材との相性によっては粘着が弱く剥がれてしまったり、壁が傷つく恐れもあるため注意が必要です。
細針ピン/石膏ピン・壁付け棚

細針ピン/石膏ピンは、画鋲よりも細い針で、刺し跡が目立ちにくいのが特徴です。ある程度耐荷重もあるため、少し重い作品にも対応できます。
石膏ピンで取り付けられる壁付け棚は、複数の絵やオブジェを飾るのに便利です。棚に立てかけることで壁へのダメージを最小限に抑えつつ、立体的なディスプレイを楽しめます。
ピクチャーレール
持ち家の方で、より重い絵や、頻繁に作品を入れ替えたい場合は、美術館でも使用されるピクチャーレールを活用してみてはいかがでしょうか。壁や天井にレールを取り付けることで、ワイヤーで絵を吊るすことができます。
設置時にビス穴を開ける必要がありますが、一度設置すれば、それ以上壁に穴を開けることなく、絵の位置や高さを自由に調整できます。
アイテムの選び方(耐荷重・剥がしやすさ・壁材の違い)
アートディスプレイアイテムを選ぶ際には、以下のポイントに注意しましょう。
<耐荷重>
飾る絵の重さを必ず確認し、それに見合った耐荷重のアイテムを選びましょう。特に重い絵の場合、無理に設置するとより壁を傷つけてしまいかねません。
<壁へのやさしさ>
賃貸物件や壁紙を傷つけたくない場合は、きれいに剥がせることを謳っている製品や、補修しやすい小さな穴で済む製品を選びましょう。
<壁材の違い>
壁材によって使えるアイテムが異なるため要チェックです。
例)石膏ボード:細針ピンや石膏ピンが有効です。
【強度重視】重い絵も安心のディスプレイ方法

重い絵を飾る際は、安全性と強度を最優先に考える必要があります。ここでは、強度重視のディスプレイ方法を紹介します。
おすすめは、細針ピンや石膏ピンを使って取り付ける壁付け棚などです。複数のピンで支えるタイプや、壁に対して斜めにピンを刺すタイプなど、より安定性の高い製品を選びましょう。
なかには、耐荷重10kg以上のものもあるため、幅広い作品に対応できます。ただし、転倒防止のため、滑り止めシートを敷いたり、絵の背面に緩衝材を挟んだりするなどの工夫も大切です。
おすすめ「壁付け棚」で実際に絵を飾ってみた
今回は、おすすめの壁付け棚「ウォールシェルフ」を使って、絵を飾ってみます。
まず道具を用意します。基本の道具は「プラスドライバー」、「マスキングテープ」、「硬貨」の3つ。

ここに、水平器やメジャーもあると便利です。
はじめに取り付け位置を決めます。水平を確認しながら取り付けガイドを貼ります。

ガイドの位置に合わせて、金具を石膏釘で壁に取り付けます。

その金具に、受け具となる棚をネジで固定します。

受け具に本体棚を差し込み、ネジで固定したら完成です。

どんなアートとも合わせやすい、シンプルでスタイリッシュなデザインが魅力的。

安定性が気になる場合は、L字型のウォールバーもおすすめです。

賃貸でも安心できる「原状回復」と壁の知識
賃貸物件でアートを飾る上で、最も気になるのが「原状回復」です。正しい知識を身につけ、トラブルなくおしゃれな空間を楽しみましょう。
原状回復を意識した穴&粘着対策

<穴対策>
基本的に画鋲程度の小さな穴であれば問題ないとされることが多いですが、より小さな穴で済む細針ピンや石膏ピンを活用するのがおすすめです。
<粘着対策>
マスキングテープや粘着フックを使用する際は、剥がす際に壁紙を傷つけないよう、ゆっくりと慎重に剥がしましょう。
長期間の使用で粘着力が強まり、剥がれにくくなることがあるため、定期的に貼り直す、または下地にマスキングテープを貼って保護するなどの対策が一般的です。
壁の小さな穴や粘着残りをきれいに直す方法

もし壁に小さな穴や粘着の跡が残ってしまっても、簡単な補修で目立たなくすることができます。
<小さな穴の補修>
100円ショップやホームセンターで手軽に購入できる「専用パテ」を使って穴を埋めることができます。凸凹のある壁紙であればほとんど目立たないでしょう。
<粘着残りの除去>
残ってしまった粘着剤は、消しゴムでこすり取る、またはアルコールを含ませた布で優しく拭き取ることで除去できる場合があります。ただし、壁紙の素材によっては色落ちや変色の原因となる可能性があるので、目立たない場所で試してから行いましょう。
よくあるQ&A・困ったときの対策
アートディスプレイに関するよくある疑問や、困ったときの対処法をまとめました。
うまく貼れない・落ちてしまう場合
<壁の素材を確認する>
粘着アイテムは、壁の素材(凸凹の有無、壁紙の種類など)によって相性があります。製品の対応壁材を再確認しましょう。
<表面の汚れ・湿気を取り除く>
粘着力が低下する原因となる、壁の汚れや油分、湿気は事前にしっかりと拭き取って乾燥させましょう。
<耐荷重を再確認する>
飾る作品の重さが、使用しているアイテムの耐荷重を超えていないか確認しましょう。少し余裕を持った耐荷重の製品を選ぶのが安全です。
<貼り付け方を工夫する>
粘着フックなどは、貼り付け後30秒程度しっかりと押し付けて密着させることが大切です。テープの場合は、複数箇所で固定すると安定性が増します。
重さがある時にすべき注意
<耐荷重の確認を徹底する>
飾る作品の重さに、必ず余裕を持った耐荷重のフックや棚を選びましょう。
<壁掛け以外の方法も検討する>
イーゼル、床置き、突っ張りラックなど、壁に直接負担をかけない方法も検討しましょう。
飾った後の跡・原状回復のコツ
<写真で記録を残す>
入居時や作品を飾る前に、壁の状態を写真に撮っておきましょう。特に傷や汚れがあった場合は、日付がわかるように撮影し、証拠として残すことがトラブル防止につながります。
<定期的なメンテナンス>
粘着テープの劣化や、作品の落下を防ぐため、定期的にディスプレイの状態を確認し、必要に応じて補強や交換を行いましょう。
<丁寧な剥がし方>
粘着アイテムを剥がす際は、急に引っ張らず、壁に沿ってゆっくりと剥がすことが重要です。熱を加えると剥がしやすくなる場合もあります。
<補修キットの活用>
小さな穴は、専用の補修パテなどで簡単に目立たなくできます。退去前に自分で補修しておくと、スムーズな原状回復につながります。
まとめ
壁に大きな穴を開けずに絵を飾る方法は多種多様です。ノンホールグッズから細針ピン、壁付け棚など、作品の重さやサイズ、そして壁の素材に合わせて最適な方法を選ぶことで、賃貸でも持ち家でも、アートのあるおしゃれな部屋を楽しむことができます
今回紹介した要素を参考に、あなたのお部屋に合ったディスプレイ方法を見つけてみてください。

