2025/ 10/ 30

憧れの造作洗面台をコストダウンしつつ、おしゃれに仕上げる3つのコツ

目次

    洗練されたデザインの洗面ボウル

    洗面台は一日の始まりと終わりを過ごす大切な場所です。
    特に、朝の忙しい時間帯には家族が集中して利用するため、機能性はもちろんのこと、心地よい空間であることが求められます。

    近年、洗面空間にこだわる人が増加傾向にあり、造作洗面台が注目を集めています。しかし、造作洗面台は既製品に比べて費用が高くなる傾向があるため、予算とのバランスに悩む方も少なくありません。

    この記事では、造作洗面台の費用相場や既製品との違い、そして費用を抑えながらも個性あふれる洗面空間を実現するための具体的なコツを詳しく解説します。
    ぜひ理想の洗面空間づくりの参考にしてください。

     

    造作洗面台とは?既製品との違い

    おしゃれな洗面ボウルの洗面所

    造作洗面台の特徴

    造作洗面台とは、既製品の洗面台とは異なり、個々のパーツ(洗面ボウル、カウンター、水栓、ミラー、収納、照明など)を自由に選んで組み合わせ、大工や職人によって一から作り上げられるオーダーメイドの洗面台です。

    そのため、デザイン、サイズ、素材、色、機能性など、あらゆる面で自分好みにカスタマイズできるのが最大の魅力です。既製品では難しい、家の間取りや全体のインテリアに合わせた統一感のある洗面空間を実現できます。

     

    既製品洗面台との比較


     造作洗面台 既製品洗面台
    デザイン 自由度が高く、個性的でオリジナルなデザインが可能 規格デザインから選択、選択肢に限りがある場合がある
    サイズ 設置場所に合わせたオーダーメイドが可能 既定のサイズから選択、特殊な間取りには対応しづらい
    素材 天然木、タイル、人工大理石など多様な素材を自由に選択可能 メーカー指定の素材、選択肢に限りがある場合がある
    費用相場 目安は20〜30万円
    パーツやこだわりによって30〜100万円程度になることも
    10万円〜20万円程度(サイズやグレードによる)
    施工期間 打ち合わせから施工まで時間がかかる傾向がある 工場生産品のため、施工がスムーズで工期が短い傾向がある
    メンテナンス 素材や組み合わせによっては手間がかかる場合がある 一体型が多く、お手入れしやすい製品が多い
    保証 パーツごとの保証となる場合が多い メーカーによる製品保証がある


    造作洗面台はデザインや機能の自由度が高い反面、費用や手間がかかるという一面があります。
    一方、既製品は手軽さやコストパフォーマンスに優れていますが、デザインの選択肢が限られるという特徴があります。

    どちらを選ぶかは予算、デザインへのこだわり、求める機能性やメンテナンス性などを総合的に考慮して検討することが重要です。

     

    造作洗面台の費用相場とコストの内訳

     

    標準的な費用イメージ

    造作洗面台の費用相場は、おおよそ20〜30万円と言われています。ただし、この価格は選ぶパーツのグレードや素材、デザイン、サイズによって大きく変動し、100万円程度まで上がることもあります。

     

    価格が高くなりやすい理由

    造作洗面台の価格が高くなりやすい主な理由は以下の通りです。

    【オーダーメイド設計による設計料】

    洗面ボウルを2つ設置したり、カウンターを広くするなど一からデザインするため、設計者や職人の手間が増え、その分の人件費や設計料が加算されます。

    【個別のパーツ購入と施工の手間】

    既製品のように一括生産されるのではなく、洗面ボウル、水栓、カウンターなどのパーツを個別に選んで購入し、現場で組み立てるため、材料費と施工費がかさむ傾向があります。

    【高品質な素材の使用】

    天然木、タイル、人工大理石など、デザイン性や質感にこだわった素材を選ぶと、その分建材費が高くなります。

    【給排水・電気工事などの手間】

    オーダーメイドの設計に合わせて、給排水管や電気配線の位置調整が必要となり、工事が複雑になることがあります。


    これらの要素を考慮し、こだわりたいポイントと費用を抑えたいポイントの優先順位を明確にすることで、予算内で理想の造作洗面台を実現することが可能です。

     

    おしゃれ&個性的な空間を叶えるデザインポイント

     

    デザインの選択肢とカスタマイズ例

    洗面所の見せる収納イメージ
    造作洗面台は、無限の組み合わせで自分だけの洗面空間を創造できるのが最大の魅力です。

    【洗面ボウル】

    • ベッセル(置き型)タイプ
      • カウンターの上にボウルを置くスタイル
      • ボウルのデザインそのものが空間のアクセントに
      • 丸型、スクエア型など多様な形状あり
      • 洗面空間にアート作品のような個性を与えたい方に人気
    • アンダーカウンター(埋め込み)・ハーフベッセル(半埋め込み)タイプ
      • カウンターにボウルを埋め込む、または一部を見せるデザイン
      • すっきりとしたモダンな印象
      • ホテルライクな空間作りにおすすめ
    • カウンター一体型
      • カウンターとボウルに継ぎ目がなく一体化したデザイン
      • お手入れのしやすさが特徴
    カワラバチ手洗い鉢のカードリンク

    【カウンター素材】

    • 木材
      • 温かみのあるナチュラルな雰囲気
      • カフェ風、アンティーク調の空間を演出できる
      • ウレタン塗装などにより防水加工を施すことで、水濡れへの耐久性を高めることも可能
    • タイル
      • 色や柄が豊富で、個性的な空間づくりにおすすめ
    • 人工大理石
      • ポリエステル樹脂やアクリル樹脂を主成分とし、大理石のような見た目を再現
      • 一体型デザインにしやすい点もメリット

    【水栓】

    • アンティーク調のゴールド、シックな黒、シンプルなシルバーなど、水栓のカラーも空間のアクセントに
    • 壁付け水栓はカウンター周りがすっきりし、掃除のしやすさも魅力
    • シャワーヘッド付きは洗髪や掃除に便利

    【鏡】

    •  一面鏡で広々とした印象にしたり、木枠の鏡でナチュラル感を演出したりと、鏡のデザインやサイズも自由に選択可能
    • 鏡の裏に収納を設けることも可能

    【照明】

    • 間接照明でホテルライクなゴージャス感を演出したり、ブラケットライトやペンダントライトでカフェのようなおしゃれさをプラスしたりと、照明計画も重要なデザインポイント
    • 朝の身支度には自然光に近い明るい照明、リラックスタイムには暖色系の柔らかな照明と、シーンに合わせて調整できるとより快適

     

    憧れられる洗面空間イメージ紹介

    青色の洗面ボウルがおしゃれな洗面台
    柔らかなグレートーンと木目のコントラストが美しい、上品な洗面台。
    無機質になりがちなモルタル調カウンターに、温かみのある木製キャビネットを組み合わせることで、洗練された中にもやさしさを感じる空間に。
    タイルの目地がほどよいアクセントとなり、シンプルながらもデザイン性の高い仕上がりです。


    レンガ色の洗面ボウルがおしゃれな洗面台
    落ち着いたグレーのカウンターとキャビネットに、レンガ色のボウルがアクセントとして映える、大人かわいい空間。
    照明のあたたかな光が空間を柔らかく照らし、シンプルながらも上品で心地よい雰囲気を演出しています。


    緑色の洗面ボウルがおしゃれな洗面台
    淡いトーンでまとめた空間に、グリーンのボウルとラタンバスケットが程よいアクセントを添えています。
    丸型ミラーと小ぶりの照明が柔らかな雰囲気を引き立て、毎日の身支度が楽しくなるリラックス空間に仕上がっています。


    シックな雰囲気がおしゃれな洗面台

    モノトーンカラーをベースにまとめられたシックな洗面空間。カウンタースペースを広く取ることで、忙しい朝も快適に身支度を整えられます。
    扉の後ろにしっかり収納力のある鏡を選ぶことで、生活感を感じさせないホテルライクな空間に。

    これらのイメージを参考に、ご自身のライフスタイルや好みに合ったデザインと機能性を追求し、憧れの洗面空間を実現しましょう。

    憧れのホテルライク洗面所を自宅に。実現するためのポイントや注意点を解説します - ALMETAX STORE

     

    費用を抑える具体的なコツ

    造作洗面台はデザインの自由度が高い反面、費用が高くなりがちですが、工夫次第でコストを抑えることが可能です。おしゃれさと費用削減を両立させる具体的なコツをご紹介します。

     

    (1)一部に既製品を取り入れたセミオーダー

    洗練された洗面ボウルのイメージ

    すべてのパーツを造作するのではなく、一部に既製品を取り入れることで費用を抑えられます。

    洗面ボウルや水栓は機能性が高く、デザイン性の良い既製品が多く販売されています。これらを活用し、カウンターや鏡、収納といった他の部分を造作することで、コストを抑えつつオリジナリティを出すことが可能です。

    商品ページへのリンクカード

     

    (2)DIY・施主支給でコストカット

    費用をかけずに個性を出したい場合、既製品の洗面台をベースに、後からDIYでアレンジする方法があります。工具不要で設置できる棚など、近年はDIY向けのアイテムも豊富です。ただし、水回りに関するDIYは水漏れなどのリスクもあるため、不安な場合は専門家への相談がおすすめです。

    水栓金具や洗面ボウルなどの部材を自分でインターネットなどで購入し、施工会社に取り付けを依頼する「施主支給」は、中間マージンをカットできるため、費用を抑えられる可能性があります。楽天セールやAmazonセールなどを活用して安く仕入れることもできるでしょう。
    ただし、施工会社によっては施主支給を受け付けていない場合や、万が一の不具合の際の保証が難しくなる場合があるため、事前に確認が必要です。

    ▼DIYや施主支給におすすめの洗面アイテム一覧はこちら
    洗面・ランドリー・トイレ - ALMETAX STORE

     

    (3)部材選び・ネット利用・地元工務店活用

    【シンプルなデザインの部材を選ぶ】

    全てを高級なメーカー品で揃えるのではなく、こだわりたいポイントを絞り、その他の部分は比較的安価でシンプルなデザインの部材を選ぶことで、費用を抑えることができます。

    【ネットショップを積極的に利用する】

    施主支給が可能であれば、インターネットの専門ショップやECサイトで部材を探すことで、店舗で購入するよりも安価に手に入れられる場合があります。

    【造作洗面台の実績が豊富な地元工務店に依頼する】

    造作洗面台の設計・施工に慣れた工務店であれば、ノウハウが蓄積されており、効率的に作業を進められるため、人件費を抑えられる可能性があります。また、中間マージンが少ない分、費用を安く抑えられるケースもあります。

    これらのコツを組み合わせることで、予算を抑えながらも、ご自身のこだわりが詰まった理想の造作洗面台を実現できるでしょう。

    洗面所をおしゃれにする方法!事例や費用、DIYアイデアまで解説 - ALMETAX STORE

     

    まとめ:予算に合った理想の造作洗面台を実現するために

    造作洗面台は、あなたの理想を形にする魅力的な選択肢です。世界に一つだけのオリジナルデザインや、間取りに合わせた最適なサイズ、そしてライフスタイルに合わせた機能性を追求できます。しかし、その自由度の高さゆえに、既製品よりも費用が高くなる傾向があり、設計には時間と手間がかかります。

    ▼予算内で理想の造作洗面台を実現するために重要なポイント

    • 優先順位の明確化
    • 情報収集とシミュレーション
    • プロとの密な連携

    また、費用を抑えつつ個性的な造作洗面台を叶えるためには、プロの技術とDIYや施主支給を上手に組み合わせる「セミオーダー」の手法がおすすめです。

    洗面ボウルや水栓は、品質が安定している既製品から選んでみてはいかがでしょうか。最近では、造作風のおしゃれなデザインの既製品も増えていますよ。

    費用を抑える工夫と、デザイン・機能性へのこだわりをバランスよく組み合わせることで、予算に合った理想の造作洗面台を実現し、毎日を気分良くスタートできる洗面空間を手に入れてください。

    関連キーワード: DIY インテリア ホテルライク 洗面所

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