ウォールシェルフとは?種類や選び方、おしゃれな活用法まで徹底解説!
2025/ 06/ 26

ウォールシェルフとは?種類や選び方、おしゃれな活用法まで徹底解説!

リビングのテレビ横に設置されたウォールシェルフ
「部屋にもう少し収納が欲しいな」、「壁が少し寂しい感じがするけど、どうすればおしゃれになるんだろう?」と感じたことはありませんか。
そんな悩みを解決してくれるアイテムの一つが「ウォールシェルフ」です。

ウォールシェルフは、壁に取り付けるだけで収納スペースを増やしたり、お部屋の雰囲気をぐっとおしゃれにしたりできる優れものです。

この記事では、ウォールシェルフの基本的な知識から、種類、選び方、さらには賃貸住宅でも安心して使える取り付け方法や、素敵な活用アイデアまで、幅広くご紹介します。

 

■ウォールシェルフとは?基本的な知識を紹介

「ウォールシェルフ」という言葉は聞いたことがあるけれど、具体的にどのようなものなのか、どんな役割があるのか、詳しく知らない方もいらっしゃるかもしれません。
まずは、ウォールシェルフの基本的な知識から見ていきましょう。

 

・ウォールシェルフの定義と役割

ウォールシェルフとは、その名の通り「壁(ウォール)」に取り付ける「棚(シェルフ)」のことを指します。床に置くタイプの棚とは異なり、壁面を有効活用できるのが大きな特徴です。主な役割としては、物を置くための「収納」と、空間を飾る「ディスプレイ」の二つが挙げられます。

実用的な面では、本やCD、DVD、キッチン用品、洗面用具、トイレットペーパーといった日用品の収納に役立ちます。
一方で、お気に入りの雑貨や写真、観葉植物、アート作品などを飾ることで、お部屋のアクセントとなり、インテリア性を高める役割も果たします。

このように、ウォールシェルフは収納力をアップさせながら、お部屋をおしゃれに演出できる便利なアイテムなのです。

 

・ウォールシェルフが注目される背景

ブラックで統一されたウォールシェルフ
近年、ウォールシェルフはますます人気を集めています。その背景には、いくつかの理由が考えられます。

一つは、住宅事情の変化です。都市部を中心に、限られたスペースをいかに有効に使うかというニーズが高まっており、壁面を活用できるウォールシェルフが注目されています。

また、SNSの普及も大きな要因と言えるでしょう。インスタグラムなどのSNSでは、おしゃれなインテリア実例としてウォールシェルフを活用した写真が多く投稿されており、それらを見て「自分も取り入れてみたい」と考える人が増えています。

さらに、DIYブームも後押ししています。既製品だけでなく、自分で材料を揃えてオリジナルのウォールシェルフを作る人も多く、手軽に自分好みの空間を作れる点が魅力となっています。
賃貸住宅でも取り付けやすい製品が増えてきたことも、人気を支える要因の一つです。

 

■ウォールシェルフの主な種類とそれぞれの特徴

ウォールシェルフには、さまざまな形状やデザインがあります。ここでは、代表的な種類とその特徴をご紹介します。
それぞれの特徴を理解して、自分の目的や好みに合ったウォールシェルフを選びましょう。

 

・オープンタイプ:見せる収納の定番

3段連なったウォールシェルフ
オープンタイプは、棚板がむき出しになっている最もシンプルな形状のウォールシェルフです。側面や背面に板がないため、圧迫感が少なく、開放的な印象を与えます。お気に入りの雑貨や観葉植物、本などを飾って「見せる収納」を楽しむのに最適です。

デザインやサイズ、素材のバリエーションが豊富で、比較的安価なものから見つけやすいのもメリットと言えるでしょう。何を置いているかが一目でわかるため、物の出し入れがしやすい点も特徴です。

 特徴 説明
メリット 開放感がある、物の出し入れがしやすい、種類が豊富
デメリット ホコリがたまりやすい、ディスプレイのセンスが問われる
適した用途 雑貨・小物のディスプレイ、本の収納など

・ボックスタイプ:ホコリを防ぎ隠す収納も可能

ボックスタイプのウォールシェルフ

ボックスタイプは、箱型で四方が囲まれている形状のウォールシェルフです。オープンタイプに比べて、棚に置いたものがホコリをかぶりにくいというメリットがあります。

また、箱型なので安定感があり、中に置いたものが落下しにくいのも特徴です。扉付きのボックスタイプを選べば、生活感のあるものや隠したいものをすっきりと収納することも可能です。単体で使うだけでなく、複数個を組み合わせて配置することで、デザイン性の高い壁面収納を作ることもできます。

 特徴 説明
メリット ホコリを防げる、安定感がある、隠す収納も可能
デメリット やや圧迫感が出ることがある、オープンタイプより高価な場合も
適した用途 小物の収納、CD・DVDの収納、見せたくないものの収納

 

・マガジンラックタイプ:本や雑誌をおしゃれに飾る

マガジンラックタイプのウォールシェルフ
マガジンラックタイプは、本や雑誌の表紙を見せて飾ることができるようにデザインされたウォールシェルフです。一般的には、棚板の手前に落下防止のバーや溝が付いています。

お気に入りの雑誌の表紙をインテリアの一部として楽しんだり、よく読む本をすぐに手に取れる場所に置いたりするのに便利です。絵本を飾れば、子供部屋のアクセントにもなります。
奥行きが浅いものが多く、廊下などの狭いスペースにも設置しやすいのが特徴です。

特徴 説明
メリット 本や雑誌の表紙を見せて飾れる、落下防止機能がある
デメリット 収納できるものの種類が限られる
適した用途 雑誌・本のディスプレイ、絵本の収納など

 

・コーナータイプ:デッドスペースを有効活用

コーナータイプのウォールシェルフ

コーナータイプは、部屋の角(コーナー)部分に設置するために作られたウォールシェルフです。L字型や扇形などがあり、デッドスペースになりがちな部屋の隅を有効に活用できます。収納スペースを増やしたいけれど、壁の平面部分にはもう余裕がない、という場合に役立ちます。

小さな観葉植物を置いたり、小物を飾ったりするのに適しています。他のタイプのウォールシェルフと組み合わせて使うことで、より統一感のある空間を演出することも可能です。

特徴 説明
メリット デッドスペースを有効活用できる、空間を広く見せる効果も
デメリット 設置場所が角に限定される、大きなものは置きにくい
適した用途 小物のディスプレイ、小さな観葉植物の設置など

 

■ウォールシェルフのメリットを徹底解説

ウォールシェルフを取り入れることで、どのような良いことがあるのでしょうか。ここでは、ウォールシェルフが持つ魅力的なメリットを詳しく解説していきます。

 

・収納スペースを手軽に増やせる

ウォールシェルフの最大のメリットは、床のスペースを取らずに収納場所を手軽に増やせる点です。特に物が溢れがちなリビングやキッチン、洗面所などでは、壁面を有効活用することで、すっきりとした空間を保つことができます。

家具を新たに購入するとなると、設置スペースの確保や搬入の手間などが気になりますが、ウォールシェルフであれば比較的簡単に取り付けられ、必要な場所にピンポイントで収納を増やすことが可能です。

 

・インテリアのアクセントになる

ウォールシェルフは、単なる収納家具としてだけでなく、お部屋のインテリアをおしゃれに彩るアイテムとしても非常に優秀です。お気に入りの雑貨や写真、アート作品、観葉植物などを飾ることで、壁面に個性をプラスし、空間全体の雰囲気を格段に向上させることができます。

素材やデザインも豊富なので、お部屋のテイストに合わせて選ぶことで、より洗練された印象を与えることが可能です。季節ごとにディスプレイを変えて楽しむのも素敵ですね。

メリット 具体例
空間の有効活用 デッドスペースだった壁が
収納やディスプレイの場所に変わる
おしゃれな演出 お気に入りの小物を飾って、
自分らしい空間を作れる
模様替えの手軽さ 大掛かりな家具の移動なしに
部屋の印象を変えられる
コストパフォーマンス 比較的安価な製品もあり、
手軽に導入しやすい

 

・設置場所の自由度が高い

ウォールシェルフの設置場所例

ウォールシェルフは、リビングやダイニングはもちろんのこと、キッチン、寝室、子供部屋、トイレ、洗面所、玄関、廊下など、家の中のさまざまな場所に設置できるのも大きな魅力です。

例えば、キッチンでは調味料やスパイスを置いたり、洗面所では化粧品やタオルを収納したりと、それぞれの場所で必要なものを手の届くところに置くことができます。壁さえあれば設置できるので、「ここにちょっとした棚があったら便利なのに」という願いを叶えてくれます。

 

・DIYでオリジナルの棚も作成可能

既製品のウォールシェルフも豊富にありますが、DIYで自分だけのオリジナルウォールシェルフを作るのも楽しい選択肢の一つです。ホームセンターなどで手軽に材料を揃えられ、自分の好きなサイズやデザイン、色で棚を作ることができます。
DIYに慣れていない方でも、比較的簡単に取り組めるキットなども販売されています。自分で作ったウォールシェルフには愛着が湧き、お部屋へのこだわりも一層深まっていくはずです。

 

■知っておきたいウォールシェルフのデメリット

多くのメリットがあるウォールシェルフですが、導入する前に知っておきたいデメリットや注意点もいくつかあります。これらを理解しておくことで、後悔のないウォールシェルフ選びができます。

 

・設置には壁の状態確認が必要

ウォールシェルフを取り付ける際には、まず壁の材質や構造を確認することが非常に重要です。日本の住宅でよく使われる石膏ボードの壁は、そのままネジを打っても強度が足りず、棚が落下してしまう危険性があります。
そのため、石膏ボードの場合は、壁の内部にある下地(間柱など)を探してネジを打つか、石膏ボード専用のアンカーやピンを使用する必要があります。

コンクリート壁の場合は、専用のドリルやアンカーが必要になるなど、壁の種類によって適切な取り付け方法が異なります。

 

・耐荷重に注意が必要

ウォールシェルフには、それぞれ耐荷重(どれくらいの重さまで耐えられるか)が定められています。この耐荷重を超えて物を乗せてしまうと、棚板が歪んだり、最悪の場合は落下してしまったりする可能性があります。
飾るものが軽い小物であればそれほど心配いりませんが、本や食器、小型の家電などを置きたい場合は、必ず事前にウォールシェルフの耐荷重と、乗せたいものの総重量を確認するようにしましょう。安全に使うためには、耐荷重を守ることが不可欠です。

 

・ディスプレイのセンスが問われることも

ウォールシェルフに本を置いているところ

ウォールシェルフは「見せる収納」であるため、何をどのように飾るかによって、お部屋の印象が大きく変わります。
ただ物を無造作に並べるだけでは、かえって雑然とした雰囲気になってしまうことも少なくありません。おしゃれに見せるためには、飾るものの色合いやテイストを揃えたり、余白を意識して配置したりと、ある程度のディスプレイセンスが求められる場合があります。
とはいえ、難しく考えすぎず、自分の好きなものを少しずつ飾っていくことから始めるのが良いでしょう。

デメリット 具体的な注意点
壁への影響 取り付け方法によっては壁に穴が開く、
跡が残る可能性がある
耐荷重の限界 重すぎるものを乗せると破損や落下の危険性がある
ディスプレイの難しさ バランスを考えないと雑多な印象になることがある

 

■ウォールシェルフの選び方で押さえるべきポイント

いざウォールシェルフを選ぼうと思っても、たくさんの種類があって迷ってしまいますよね。ここでは、自分にぴったりのウォールシェルフを選ぶために、押さえておきたいポイントを解説します。

 

・設置する場所と目的を明確にする

まず、「どこに」、「何のために」ウォールシェルフを設置したいのかを具体的にイメージしましょう。
例えば、「リビングのソファの上に、お気に入りの小物を飾りたい」、「キッチンの作業スペースの上に、よく使う調味料を置きたい」、「トイレに、トイレットペーパーや芳香剤を置くスペースが欲しい」など、目的が明確になれば、必要な棚のサイズや形状、デザインなどが絞りやすくなります。

 

・収納したいものの量と重さを確認する

次に、ウォールシェルフに「何を」、「どれくらいの量」、「どれくらいの重さ」のものを収納したいのかを把握します。これによって、必要な棚の大きさ(幅、奥行き、高さ)や、耐荷重が決まってきます。
特に重いものを乗せる可能性がある場合は、耐荷重の確認は必須です。余裕を持った耐荷重の製品を選ぶと安心でしょう。

 

・部屋の雰囲気に合うデザインと素材を選ぶ

木製とアルミのウォールシェルフ

ウォールシェルフはインテリアの一部となるため、お部屋全体の雰囲気と調和するデザインや素材を選ぶことが大切です。
ナチュラルテイストの部屋には温かみのある木製のものを、モダンでシャープな印象の部屋にはアルミ製やガラス製のもの、といったように、お部屋のコンセプトに合わせましょう。
色も、壁紙や他の家具とのバランスを考えて選ぶと、統一感のあるおしゃれな空間になります。

 

・取り付け方法と壁の相性を確認する

ウォールシェルフの取り付け方法は、製品によって様々です。
ネジでしっかりと固定するタイプ、ピンやホッチキスで比較的簡単に取り付けられるタイプ、つっぱり棒を利用して壁を傷つけずに設置できるタイプなどがあります。

そして、これらの取り付け方法は、お部屋の壁の材質との相性が重要になります。
例えば、重いものを乗せる場合、石膏ボードにネジを直接取り付けるのは危険です。事前に自宅の壁の材質を確認し、それに適した取り付け方法のウォールシェルフを選ぶようにしましょう。不安な場合は、専門業者に相談してみるのも1つの方法です。

確認ポイント 具体的な内容
設置場所 リビング、キッチン、寝室、トイレ、玄関など
どこに設置するか
目的 収納(何を置くか)、
ディスプレイ(何を見せるか)
サイズ・耐荷重 置きたいものの大きさ、
量、重さに合わせて選ぶ
デザイン・素材 部屋のインテリアテイストに
合うものを選ぶ(木製、金属製など)
取り付け方法 壁の材質(石膏ボード、コンクリートなど)に
適した方法を選ぶ
予算 どの程度の価格帯のものを探すか

 

■ウォールシェルフの取り付け方法と注意点

ウォールシェルフを選んだら、次はいよいよ取り付けです。ここでは、主な取り付け方法と、それぞれの注意点について解説します。安全に取り付けるために確認しておきたいポイントを見ていきましょう。

 

・ネジ・ビス固定:最も一般的な方法

下地探し機

ネジやビスを使って壁に直接固定する方法は、ウォールシェルフの取り付け方法としては最も一般的で、強度が高いのが特徴です。特に重いものを乗せたい場合や、ある程度の大きさのシェルフを設置する際には、この方法が推奨されます。

取り付けの際は、まず壁の内部にある下地(間柱など、壁を支える柱状の部材)を探すことが重要です。下地にネジを打ち込むことで、しっかりと固定できます。下地がない場所にネジを打っても、石膏ボードなどでは強度が保てず、シェルフが落下する危険性があります。

下地探しには、専用のセンサーや針を使うと便利です。取り付け位置を決めたら、水平器を使って棚が傾かないように注意しながら固定しましょう。デメリットとしては、壁に比較的大きな穴が開いてしまう点が挙げられます。

 

・ピン・ホッチキス固定:賃貸でも安心な方法

石膏ボード用のピン

細いピンやホッチキスの針を使って固定する方法は、壁に開く穴が小さく目立ちにくいため、賃貸住宅にお住まいの方や、壁に大きな傷をつけたくない方におすすめです。
専用の固定金具が付属している製品が多く、比較的簡単に取り付けられます。ピンタイプの場合、複数のピンを斜めに打ち込むことで強度を高める工夫がされているものもあります。

ホッチキスタイプは、専用のフィルムと金具を壁に当て、家庭用のホッチキスで針を打ち込んで固定します。 
ただし、ネジ固定に比べると耐荷重は低い傾向にあるため、あまり重いものは乗せられません。軽い雑貨や小物を飾るのに適しています。

 

・つっぱり棒タイプ:壁を傷つけない方法

つっぱり棒(テンションポール)を利用して、床と天井、あるいは壁と壁の間に柱を立て、そこに棚板を取り付けるタイプもあります。
この方法の最大のメリットは、壁に一切穴を開けたり傷つけたりする必要がないことです。そのため、賃貸住宅でも安心して設置できますし、将来的に模様替えで場所を移動したい場合にも便利です。
棚板の高さや枚数を自由に調整できる製品も多く、収納力も高いものがあります。

注意点としては、しっかりと突っ張らせないと安定性が損なわれる可能性があること、また、設置場所の天井や床、壁にある程度の強度が必要なことです。

 

・シール・吸盤タイプ:手軽だが耐荷重に注意

強力な粘着シールや吸盤を使って壁に取り付けるタイプのウォールシェルフもあります。工具が不要で、誰でも手軽に設置できるのが魅力です。キッチンや洗面所、浴室など、タイルやガラス、金属といった光沢のある平らな面への取り付けに適しています。

ただし、これらのタイプは耐荷重があまり大きくないものが多く、また、経年劣化や設置面の状態によっては剥がれ落ちてしまう可能性もあるため注意が必要です。 軽い小物の一時的な置き場所として利用するのが良いでしょう。

 

・設置する壁の種類別注意点:石膏ボード・ベニヤ板・コンクリート

ウォールシェルフを取り付ける壁の材質によって、適切な方法や注意点が異なります。

  • 石膏ボード:日本の住宅で最も一般的に使われている壁材です。石膏ボード自体はもろいため、ネジを直接打ち込んでも十分な強度は得られません。必ず下地(間柱)を探してそこにネジを打つか、石膏ボード専用のアンカーやピンを使用してください。

  • ベニヤ板:ある程度の厚みがあれば、直接ネジを打ち込んでも比較的強度が保てます。ただし、薄いベニヤ板の場合は、石膏ボードと同様に下地を探すか、裏側に補強の板を当てるなどの工夫が必要です。

  • コンクリート:非常に硬いため、通常のネジやピンは使えません。コンクリート専用のドリルで下穴を開け、アンカープラグを打ち込んでからネジで固定する必要があります。専用の工具と技術が必要になるため、DIYに慣れていない場合は専門業者に依頼することも検討しましょう。
壁の種類 推奨される取り付け方法例 注意点
石膏ボード 下地へのネジ固定、
石膏ボード用アンカー・ピン
直接ネジ止めはNG、下地探しが重要
ベニヤ板 直接ネジ固定(厚みによる)、
下地へのネジ固定
薄い場合は強度不足の可能性あり
コンクリート 専用ドリルでの下穴+アンカー+ネジ固定 専用工具が必要、DIY難易度高め

 

■賃貸住宅でウォールシェルフを使う際のポイント

「賃貸だから壁に傷をつけられないし、ウォールシェルフは諦めるしかないのかな…」と思っている方もいるかもしれません。しかし、最近では賃貸住宅でも安心して使えるウォールシェルフや取り付け方法がたくさんあります。

ここでは、賃貸住宅でウォールシェルフを楽しむためのポイントをご紹介します。

ウォールシェルフの施工事例 - ALMETAX STORE

 

・原状回復義務を理解する

賃貸住宅を退去する際には、「原状回復義務」といって、借りた時の状態に戻して返す必要があります。通常の使用による自然な損耗や経年劣化は貸主負担となりますが、借主の故意や過失によって生じた損傷は、借主が修繕費用を負担しなければならない場合があります。

壁に大きな穴を開けたり、目立つ傷をつけたりしてしまうと、この原状回復義務に該当する可能性があるため注意が必要です。

 

・壁に穴を開けない取り付け方法を選ぶ

穴の大きさの比較

賃貸住宅でウォールシェルフを設置する際は、できるだけ壁に穴を開けない、あるいは開けてもごく小さな目立たない穴で済む取り付け方法を選びましょう。具体的には、以下のような方法が挙げられます。

  • ピン・ホッチキス固定:前述の通り、画鋲程度の細いピンやホッチキスの針で固定するタイプは、取り外した後の穴が小さく、ほとんど目立ちません。国土交通省のガイドラインでも、画鋲やピンの穴は通常の損耗の範囲とされることが多いため、比較的安心して使用できます。

  • つっぱり棒タイプ:床と天井、または壁と壁の間に突っ張って設置するタイプは、壁を一切傷つけることなく棚を設置できます。

  • 立てかけるタイプ:壁に立てかけるだけで使えるシェルフもあります。安定性を高めるために、上部を細いピンなどで軽く固定する製品もあります。

 

・事前に管理会社や大家さんに確認する

基本的には上記の穴が目立たない方法であれば問題ないことが多いですが、契約内容や物件によっては独自のルールが定められている場合もあります。

心配な場合は、ウォールシェルフを設置する前に、一度管理会社や大家さんに相談してみるのが最も確実です。どのような取り付け方法なら問題ないかを確認しておけば、安心してウォールシェルフを楽しむことができます。

 

■おしゃれなウォールシェルフ活用アイデア集

ウォールシェルフは、アイデア次第でさまざまな使い方ができます。
ここでは、お部屋の場所別に、おしゃれで実用的なウォールシェルフの活用アイデアをご紹介します。ぜひ、お部屋作りのヒントとして参考になさってください。

 

・リビング:お気に入りの雑貨を飾る

リビングのテレビ横に設置されたウォールシェルフ

リビングは、家族が集まったり、お客様を迎えたりする家の中心となる空間です。
ウォールシェルフを使って、お気に入りの雑貨や写真、小さな観葉植物、アートフレームなどを飾れば、個性あふれる素敵な空間を演出できます。テレビの上やソファの背面の壁など、視線が集まりやすい場所に設置するのがおすすめです。
棚板の色や素材を他の家具と合わせると、統一感が出てよりおしゃれに見えます。

 

・キッチン:調味料や食器を見せる収納に

キッチンに設置されたウォールシェルフ

キッチンでは、よく使う調味料やスパイス、おしゃれなカップやお皿などをウォールシェルフに並べて「見せる収納」にするのが人気です。作業スペースの近くに設置すれば、調理中にサッと手が届いて便利です。
カフェ風のキッチンを目指すなら、木製のウォールシェルフにアイアンのブラケット(棚受け金具)を組み合わせるのも素敵でしょう。水に強い素材や、お手入れしやすい素材を選ぶのもポイントです。


・寝室:リラックス空間を演出する

寝室に設置されたウォールシェルフ

寝室は、一日の疲れを癒す大切な空間です。ウォールシェルフを活用して、よりリラックスできる雰囲気を作りましょう。
ベッドのヘッドボードの上や枕元に設置して、就寝前に読む本やアロマディフューザー、小さな間接照明などを置くのがおすすめです。アクセサリーや時計など、細々としたものの定位置にするのも良いでしょう。
落ち着いた色味の木製シェルフや、シンプルなデザインのものが寝室にはよく合います。

 

・トイレ・洗面所:限られたスペースを有効活用

トイレに設置されたウォールシェルフ

トイレや洗面所は、スペースが限られていることが多いですが、ウォールシェルフを使えば収納力を手軽にアップできます。
トイレでは、トイレットペーパーのストックや芳香剤、サニタリー用品などを置くのに便利です。小さなグリーンを飾れば、清潔感のあるおしゃれな空間になります。洗面所では、化粧品や歯ブラシ立て、タオルなどを収納するのに役立ちます。
水に強い素材や、お手入れしやすい素材を選ぶと良いでしょう。

 

・玄関:鍵や小物の定位置を作る

玄関に設置されたウォールシェルフ

玄関は、家の顔ともいえる場所です。ウォールシェルフを使って、鍵や印鑑、マスク、アルコールスプレーといった、外出時や帰宅時に必要な小物の定位置を作ると便利です。
また、小さなウェルカムボードや季節の小物を飾って、お客様を温かく迎えるスペースにするのも素敵です。コンパクトなサイズのウォールシェルフでも、玄関の印象を大きく変えることができます。

場所 活用アイデア例 ポイント
リビング 雑貨、写真、観葉植物、
アートのディスプレイ
視線が集まる場所、他の家具との調和
キッチン 調味料、スパイス、カップ、
小皿の見せる収納
作業効率、耐水性、お手入れのしやすさ
寝室 本、アロマディフューザー、間接照明、
アクセサリーの置き場所
リラックスできる雰囲気、
ベッド周りの小物整理
トイレ トイレットペーパー、芳香剤、
サニタリー用品、小さなグリーン
清潔感、省スペース、デッドスペース活用
玄関 鍵、印鑑、マスク、
アルコールスプレー、小さな飾り棚
利便性、ウェルカムスペースの演出

 

■まとめ

この記事では、ウォールシェルフの基本的な知識から、種類、メリット・デメリット、選び方、取り付け方法、そしておしゃれな活用アイデアまで、幅広くご紹介してきました。ウォールシェルフは、お部屋の収納力をアップさせるだけでなく、インテリアのアクセントとしても活躍する非常に便利なアイテムです。

賃貸住宅でも取り付け可能な製品が増えており、DIYで自分だけのオリジナルシェルフを作る楽しみも広がっています。ぜひ、自分らしいライフスタイルや好みに合ったウォールシェルフを見つけ、よりおしゃれで快適な空間づくりを楽しんでみてください。