環境にやさしいアルミニウム
2022/ 08/ 01

環境にやさしいアルミニウム

 

皆さんアルミニウム(以下、アルミ)といえばどんなイメージを持ちますか?

1円玉や、アルミホイルなど様々なアルミを使った製品がありますが今回は
アルミ缶を通して“アルミのエコなところ”について、ご紹介したいと思います。


普段は資源ゴミとしてなんとなく分別して出しているだけのアルミ缶ですが、
2021年に国内で生産されたアルミ缶は約330,596t、そのうち96.6%がリサイクルされ
そのうち67%がまたアルミ缶として生まれ変わっているそうです。

ちなみに、残りの30%は自動車の部品など、他のアルミ製品に生まれ変わっているそうです。

しかし、ただリサイクルされているだけでエコな金属とご紹介しているわけではありません。

そもそもジュースなどの容器でお馴染みのペットボトルがあるのにもかかわらず、
なぜ現在もアルミ缶が使われているのでしょうか。

ここで改めて、アルミ缶の利点を考えてみましょう。

 

■賞味期限が延びる

アルミ缶はペットボトルに比べ遮光性が高く炭酸ガスが抜けにくいという性質があります。
このおかげでペットボトルよりも賞味期限が長くなるそうです。
飲料を入れる容器をアルミに変えるだけでフードロス対策にも繋がっている
ってエコですね。

 

■熱伝導率が高い

熱伝導率が高いということは、ペットボトルに比べて少しの消費エネルギーで
飲み物を温めたり冷やしたり好みの温度にすることができます。
これもエコなポイントですね!

 

■リサイクル率が高い

最初にご紹介したようにリサイクル率も高いのですが、このリサイクル性が
すごくエコなんです。
ご説明した通りアルミ缶からアルミ缶へリサイクルされるわけですが、
そのリサイクルの際に使われるエネルギーは、新地金からアルミ缶を
作るときと比べてたった3%の消費エネルギーで済むようです!

これはアルミだけが持つ優れた特徴なのですが、もともと天然資源である
ボーキサイトという鉱石から作られるアルミは自然界にも多く存在しており、
自然環境や生態に悪影響を及ぼしにくい素材なのです。




フードロスにも対応し、リサイクル率も高く、製造時の消費エネルギーも非常に少ない。
こんなにエコな性質も持っているアルミに少しは興味を持っていただけたでしょうか?