2025/ 08/ 21

リノベーションで後悔しない家具選び!統一感を出すためのポイントを徹底解説

目次

    ホテルライクなリビングイメージ

    リノベーションで理想の空間を実現するためには、間取りや内装材だけでなく、「家具」の選び方が極めて重要です。おしゃれな家にしたいと思っても、完成した空間に手持ちの家具を置いてみたら「何だかしっくりこない」という経験は少なくありません。

    この記事では、リノベーションで後悔しないための家具選びのポイントや、計画の進め方について詳しく解説します。

     

    ■なぜリノベーションで家具選びが重要なのか?

    リノベーション計画において、家具選びは後回しにされがちですが、実は空間全体の質を左右する重要な要素です。設計段階から家具を意識することで、デザイン性、機能性、そしてコスト面でのメリットが生まれます。

     

    空間の印象は家具で大きく変わる

    シックなホテルライク部屋のイメージ

    部屋の雰囲気は、壁紙や床材だけで決まるわけではありません。ソファやテーブル、収納棚といった大きな家具が空間を占める割合は大きく、そのデザインや配置が部屋の印象を決定づけます。

    例えば、同じ間取りでも、背の低い家具で統一すれば開放感が生まれ、逆に木の温もりを感じる重厚な家具を置けば、落ち着いた雰囲気を演出できます。リノベーションで目指す空間のイメージを、家具を通じて具体化することができるのです。

     

    「後から選ぶ」が引き起こす失敗とは

    リノベーションが完了してから家具を選び始めると、様々な問題が生じやすくなります。コンセントの位置が家具の配置に合わなかったり、理想のソファを置くスペースが確保できなかったりするのは、よくある失敗例です。また、床や建具の色と新しく選んだ家具の色が合わず、ちぐはぐな印象になってしまうこともあります。

    こうした失敗を防ぐためには、設計段階で「どの場所に、どんな家具を置くか」を明確にしておくことが不可欠です。

     

    予算配分を最適化できる

    リノベーションは、かける費用に上限がないからこそ、賢い予算配分が求められます。「内装工事に費用をかけすぎて、家具に回す予算がなくなった」という事態は避けたいものです。初めに家具にかけたい予算を決めておくことで、リノベーション全体の費用をコントロールしやすくなります。

    こだわりたいデザイナーズ家具がある場合は、その費用を確保した上で、他の部分のコストを調整するといった柔軟な計画が可能になります。

    失敗例 事前に計画するメリット
    家具を置いたらコンセントが隠れた 家具配置に合わせた電気配線計画ができる
    置きたい家具のサイズが合わない 家具の寸法に合わせたスペースを確保できる
    内装と家具のテイストが合わない 全体の統一感を意識した内装材を選べる
    家具購入の予算が不足した 全体の予算を把握し、適切に配分できる

     

    ■リノベーションを成功させる家具選びの5つのステップ

    リノベーションにおける家具選びを成功させるためには、正しい手順で計画を進めることが大切です。ここでは、具体的な5つのステップをご紹介します。

     

    手順1:理想の暮らしとデザインの方向性を決める

    デザインテイスト例

    初めに、「新しい住まいでどのような暮らしがしたいか」を具体的にイメージします。「家族が集まる開放的なリビングにしたい」、「趣味に没頭できる静かな書斎が欲しい」など、理想のライフスタイルを明確にしましょう。その上で、好みのデザインテイスト(例:北欧、モダン、ナチュラル、インダストリアルなど)を固めていきます。

    インテリア雑誌やWebサイトの事例を参考に、イメージに近い写真を集めておくと、後の工程で役立ちます。

     

    手順2:手持ちの家具と新しく購入する家具をリストアップする

    次に、リノベーション後も使い続けたい手持ちの家具と、新しく購入を検討している家具をリストアップします。それぞれのサイズ(幅・奥行き・高さ)を正確に採寸し、リストにまとめておきましょう。この作業により、必要なスペースや収納量を把握でき、無駄な家具の購入を防ぐことにも繋がります。

     

    手順3:家具の配置を考慮したゾーニングと動線計画

    リストアップした家具を、どこに配置するかを考えます。この時、人の動きやすさである「生活動線」を意識することが重要です。リビングからキッチン、寝室への移動がスムーズに行えるか、収納家具の扉を開けるスペースは十分にあるかなどを確認しながら、図面に家具の配置を書き込んでいきましょう。

    ゾーニング(空間の役割分担)を意識し、「くつろぐ場所」、「食事する場所」、「作業する場所」などを明確に分けることで、メリハリのある暮らしやすい空間になります。

     

    手順4:床や壁とのカラースキームを考える

    ホテルライクな部屋の配色イメージ

    家具のデザインだけでなく、色合いも空間の印象を大きく左右します。床材、壁紙、建具といった内装の色と、家具の色のバランスを考えましょう。

    一般的に、空間の配色は「ベースカラー(70%)」、「メインカラー(25%)」、「アクセントカラー(5%)」の3つで構成されると、まとまりが良いとされています。家具をメインカラーやアクセントカラーとして捉え、全体のカラースキームを計画します。

     

    手順5:造作家具という選択肢を検討する

    もし、置きたい場所にぴったり合うサイズの家具が見つからない場合や、空間の統一感を徹底的に追求したい場合には、「造作家具」が有効な選択肢となります。

    造作家具とは、その空間に合わせてオーダーメイドで製作する家具のことです。コストは既製品よりも高くなる傾向にありますが、デザインの自由度が高く、スペースを最大限に活用できるという大きなメリットがあります。

     

    ■知っておきたい!リノベーション家具選びのポイント

    理想の空間を実現するためには、家具を選ぶ際の「目」を養うことも大切です。ここでは、デザイン性を高めるための3つのポイントをご紹介します。

     

    デザインテイストを統一する

    ホテルライクな内装のイメージ

    最も重要なのは、空間全体のデザインテイストを統一することです。「北欧風」なら、白木や明るい色調のファブリックを使った温かみのある家具を、「インダストリアル」なら、アイアンや古材を使った無骨でクールな印象の家具を選ぶなど、コンセプトから外れないように意識しましょう。細かな雑貨までテイストを揃えることで、洗練された空間が完成します。

     

    部屋のサイズ感に合った家具を選ぶ

    ミニマルスタイル

    部屋の広さに対して家具が大きすぎると圧迫感が生まれ、逆に小さすぎると寂しい印象になってしまいます。特にリビングのソファやダイニングテーブルは、空間のスケールに合ったサイズ選びが重要です。日本の住宅では、高さが低い「ロータイプ」の家具を選ぶと、天井が高く見え、部屋全体が広く感じられる効果があります。

     

    素材感を合わせて高級感を演出する

    色だけでなく「素材感」を合わせることも、統一感を出すためのテクニックです。例えば、ダイニングテーブルの木材と、テレビボードの木材の種類や色味を合わせるだけで、空間に一体感が生まれます。

    また、金属、ガラス、レザーといった異素材を組み合わせる際も、それぞれの素材が持つテイスト(光沢感、マット感など)を意識すると、より上質でおしゃれな空間を演出できます。

     

    ■造作家具のメリット・デメリット

    リノベーションにおける選択肢のひとつである「造作家具」。そのメリットとデメリットを理解し、自分のプランに合うかどうかを検討しましょう。

     

    メリット:空間に完璧にフィットし、統一感が生まれる

    造作家具の最大のメリットは、設置したいスペースに合わせてミリ単位で設計できることです。柱や梁があってデッドスペースになりがちな場所にも、ぴったりと収まる収納棚やデスクを作ることができます。また、壁や床の色、素材と合わせてデザインできるため、空間全体に完璧な統一感をもたらします。

     

    メリット:デッドスペースを有効活用できる

    既製品の家具では活用しにくい、壁面の凹凸や窓の下、廊下の突き当たりといったデッドスペースを、有効な収納スペースやディスプレイスペースとして活用できるのも大きな魅力です。空間の収納力が向上し、物がすっきりと片付くことで、生活感を抑えた美しい住まいを維持しやすくなります。

     

    デメリット:コストが高くなりやすい

    オーダーメイドで一点ずつ製作するため、既製品に比べてコストが高くなるのが一般的です。材料費や設計料、製作・設置にかかる人件費などが発生します。予算に限りがある場合は、こだわりたい場所に絞って造作家具を取り入れるなど、メリハリのある計画が必要です。

     

    デメリット:一度設置すると変更が難しい

    造作家具は壁や床に固定することが多いため、一度設置すると簡単に移動したり、レイアウトを変更したりすることができません。将来のライフスタイルの変化(子供の成長や家族構成の変化など)も見据えて、長期間使い続けられる普遍的なデザインや機能を検討することが重要です。

     

    ■まとめ

    リノベーションにおける家具選びは、単に物を置くという作業ではなく、理想の空間を創造するための設計の一部です。計画の初期段階から家具を意識することで、デザイン性と機能性を両立させた、統一感のある美しい住まいが実現します。

    この記事で紹介したステップとポイントを参考に、後悔のない家具選びを進め、あなただけの理想の空間を完成させてください。

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